おやつの歴史 ~昔は果物や穀物を調理したものを食べていた

おやつの「やつ」は、午後二時から四時までを指す「八つ刻(やつどき)」から来ています。
江戸時代中期頃までは一日二食だったため、「八つ刻(やつどき)に小昼(こびる)」といって間食をしたのが語源です(リンク)。

以下、SWEET HEART「お菓子の歴史」より。
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◆ おやつのはじまり ◆
おやつの語源や由来を知っていますか?「おやつ」のはじまりは、江戸時代の頃、今の午後2時~4時にあたる「八刻(やつどき)」に食べていた間食です。食事と食事の間に空腹感を抑えるために食べていた軽い食事が、「おやつ」となったのですね。


昔は、今のようにクッキーやチョコレートではなく、主に果物や穀物を調理したものをおやつとして食べていました。

◆ おやつの歴史 ◆
「おやつ」という呼び名がついたのは江戸時代ですが、おやつ(間食)を食べる習慣はもっと昔からあったようです。昔の人はどんなものをおやつに食べていたのでしょうか。おやつの歴史をたどってみましょう。

紀元前
(縄文時代)
縄文式文化の頃は農耕生活中心の中で「ほしいい」「焼き米」「豆の粉」「餅」・「飴」を作っていました。神武天皇が大和高尾で「水無飴」を製造。

奈良時代
552年 搗栗、焼き栗、干柿、大豆餅、小豆餅などを用いる。
百済から仏像、経論が伝来する。
607年 中国大陸から菓子が輸入される。

平安時代
804年 最澄が唐より砂糖を持ち帰る。
806年 空海、唐国から煎餅の製法を伝える。
815年 唐菓子の輸入が増える。
940年 甘露・蜂蜜・牛乳の効果高まる。
1069年 羹(あつもの)の使用が盛んになる(48種)

鎌倉時代
1214年 栄西上人、喫茶養生記を著し、喫茶の風習おこる。
茶道の進展に伴い点心も発達し、羹類以外に麺類も点心として用いられる。
1241年 聖一国師、宋より帰国し酒素饅頭を伝える。
鎌倉幕府は風流菓子を禁止する。
1341年 林浄因、元より帰化し、饅頭の製法伝える。
宋の林浄因によって饅頭が伝えられ、蒸菓子が茶道の点心の主流になった。
1444年 砂糖が日朝貿易の一部になり、薬や高貴者に用いられた。

室町時代
1543年 ポルトガル人が種子島に鉄砲を伝える。
1549年 フランシスコ・ザビエル布教のため鹿児島に上陸する。
1555年 茶道が盛んになり、点心に餅類が用いられる。
牛皮餅、葛やき餅、葛餅、わらび餅、ささ餅、ちまきなど。
1569年 パードレ、ルイス、フロイスが京都二条城で織田信長に
ガラスビン入りのコンペイ糖を送る。
1571年 信長が元旦に安土城で、茶や南蛮菓子を家来に振舞う。
1573年 南蛮菓子の輸入が盛んになる。
カステラ・パン・ポーロ・金平糖・カルメラ・鶏卵素麺など。

安土・桃山時代
1587年 秀吉が北野で大茶会を催す。おこし、米煎餅、きんとん、羊羹、上がり餅、みたらし団子、ちまき、葛餅、わらび餅などが料理から離れる。
1610年 奄美大島で黒砂糖が初めて作られる。
1623年 琉球でサトウキビを使った製糖が始まる。

江戸時代
1662年 中国から白砂糖の製法を習い琉球に伝える。
1683年 菓子と水菓子(果物)とが分立する。
1741年 江戸で「桜餅」が作られる。
1772年 江戸で「大福餅」が売られる。
1789年 無駄な手間をかけた菓子類が製造禁止になる。
1790年 越後で透明な「水飴」が製造された。
1796年 「氷砂糖」が初めて作られる。翌年に完成。
1799年 大阪で「栗おこし」が製造される。
1807年 寒天を使った練羊羹が完成。菓子業界が盛んとなる。
練り物・金華糖・みじん棒・かりん糖・鉄砲玉・金つばなどが全盛。
1867年 中川屋嘉兵衛がパン、バター、ビスケット、牛肉を新聞広告した。

明治時代
1969年 芝に文英堂パン店が開業。翌年銀座に移転「木村屋」と改名
1899年 東京赤坂で森永太一郎キャンデーを作る。
後に森永製菓となる。

大正時代
1913年 森永がミルクキャラメル(一箱20粒入・10銭)を発売する。
ポケット菓子の嚆矢となり、以降各地で製造が行われる。
1916年
チューインガムの販売会社が創業、全国へ広がる。
1918年
チョコレートが初めて国内で製造される(森永製菓)。

昭和時代
1926年 朝鮮の京城で第6回全国菓子飴品評会が開催された。
商工省菓子工場調査統計が発表される。全国の菓子生産額は74,260千円
うち東京20,873千円。東京でシュークリームの中毒が相次ぐ。
明治製菓がミルクチョコレートを発売する。
1941年 ドロップス、キャラメル、ビスケットが子供用菓子として切符制に。
太平洋戦争に突入。企業の新規開業が許可制になる。

昭和時代(戦後昭和21年~)
1946年 製菓用砂糖の配給が実施され、菓子類の生産が盛んになり始める。
1970年 食品衛生法改正により食品添加物規制が強化され、表示の義務化へ。大手メーカーが本格的にスナック菓子の量産を始めスナック食品ブーム。

昭和50年~平成
昭和50年~1975年 和洋菓子パン製造に技能検定試験が実施され、全国に初の1級、2級技能士が誕生する。
1976年 「およげたいやきくん」ヒットでたい焼きが大盛況。
1977年 静岡で第19回全国菓子大博覧会が開催された。
1991年 「ティラミス」菓子が大ブーム。
1993年 「ナタデココ」が大ブーム。
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リンク

 

 

 

 

竹村誠一

2020年2月17日 (月)

日本の子どもたちにアレルギーが増えている原因

いま、子どもたちにアレルギーが増えている。
これは決して子どもたちだけでなく、大人も同様である。
ある調査を分析すると、なんらかのアレルギーを持つ人は、わずか14年の間に、人口の3割から5割へと増加したという。

その原因には、以下の4つの説があげられている。
生活ぶりも、住まいも、食事も、いまの暮らし方トータルでの警鐘が鳴らされている。

●その1「衛生仮説」:衛生状態が良くなりすぎてしまい、菌に触れる機会が減り、免疫が過剰に反応するようになった。
●その2「家の密閉化」:家の構造が変わり、ダニ・カビが繁殖しやすい環境になってしまった。
●その3「皮膚のバリアー機能の低下」:知らず知らずに皮膚からアレルゲンを摂取している場合があるので、皮膚の保湿が大切。
●その4「腸内細菌の減少」腸内細菌が減った。


■なぜ?
日本の子どもたちにアレルギーが増えている原因を調べてみた
リンク
より原因に関する内容を一部抜粋させていただきます。※リンク先には対策方法の記述あり。
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最近、花粉症や喘息、食物アレルギーなど、様々なアレルギーが注目されるようになってきました。

特に子どもに多く、花粉症用の保護メガネをしながら保育園に通う子にもよく会いますし、学校での食物アレルギー問題なども耳にします。

昔はこんなにいろいろ聞かなかったのに…と思っていたら、実際、急激に増えているようなのです。

(略)

■本当に増えてるの?
1992年から1994年にかけて実施された厚生科学研究の全国調査「アレルギー疾患の免疫学研究」によると、日本の約3人に1人がなんらかのアレルギー疾患を持っていることがわかったそうです。

その後、2008年の調査では、日本の約2人に1人がなんらかのアレルギー疾患を持つことがわかりました。主に、花粉症などのアレルギー性鼻炎と喘息が増加しているそうです。

わずか14年の間に、人口の3割から5割へと増加したということですね。これは急増と言えそうです。

■アレルギーの原因は?その1「衛生仮説」
アレルギー疾患増加の原因として一番に言われているのが、「衛生仮説」というものだそうです。

簡単に言えば、戦後の経済発展により衛生状態が良くなったことで、免疫が過剰に働くようになったのではないかという説。

例えば以下のようなことが挙げられています。

・細菌感染や寄生虫感染を減らし、同時に体に必要な細菌まで減ってしまったこと
・少しの風邪や胃腸炎などでも抗生物質を飲み、体に必要な細菌まで殺してしまったこと
・ひと昔前では考えられなかった無菌食品(レトルト食品など)が増えたこと
・清潔が好まれ、砂場遊びなどが減り、寄生虫と接する機会がなくなったこと

確かに、この頃「除菌・抗菌」をうたう商品が増えてきました。

不潔でいることでアレルギーが予防できるわけでは無いので、衛生状態は良いことに越したことはないのですが、本来体に必要な細菌までを落としてしまっているのではないかというのです。

■アレルギーの原因は?その2「家の密閉化」
「昔の家は風通しが良くて、夏は涼しいけど冬は寒い」

こんな話を聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。

木造の家に土の壁、紙の障子などは、通気性がよく、また湿度調節の役割も担ってくれていました。

最近の家は機密性が高く、冷房や暖房が効きやすい造りになっています。

人間が快適に過ごせるようになった一方で、ダニやカビなどのアレルゲンにとっても心地の良い環境になってしまっているそうです。

(略)

■アレルギーの原因は?その3「皮膚のバリアー機能の低下」
「乳児にピーナツバターのアレルギーが起き、調べると肌に塗っていたベビーオイルにピーナツオイルが含まれていた」という事例が、イギリスで起こったそうです。

国内でも、せっけんに含まれていた小麦のたんぱく質が元で小麦アレルギーになるという例もあったそうです。

食物アレルギーの原因となるアレルゲンは皮膚からも侵入するという説があります。そして、皮膚のバリアー機能を高めることで、予防したり治したりできるのではないかとも言われています。

対策としては、保湿剤を塗ってバリアー機能を高めることと、体をあらいすぎるのをやめること。

「人間の皮膚は軽く水で流すだけで汚れが落ちるようにできている」とのことです。

今、私たちの生活の中で「体臭」は嫌われる傾向にあります。そのため過剰な洗いすぎが発生し、本来体を守ってくれているバリア機能が弱くなっているのかも知れませんね。

■アレルギーの原因は?その4「腸内細菌の減少」
アレルギーと腸内細菌の関係を指摘するお医者さんもいます。

日本人の腸内細菌の数は、数年前の半分以下に減っているのだそうです。

たとえば生まれてすぐにアトピーになる赤ちゃんの腸内細菌の数は、非常に少ないのだとか。そのような理由から腸内細菌の数がアレルギーの一因になっているのではないかと考えられています。

(略)

 

 

 

山本紀克

パニック障害やうつ病、不眠症などのメンタル疾患の人は「砂糖をやめる」ことが治癒に繋がる可能性 : 砂糖はGABAの産生を阻害し、脳の炎症を促す(1/2)

■砂糖が健康に良くないという事実はかなり知られていますが、脳に直接悪影響を及ぼすという記事の紹介です。

In Deep リンク
より引用です。

~前略~
Your brain on sugar: What the
science actually says
Amy Reichelt / The Conversation
2019/11/15

砂糖が脳に与える影響 :
科学はこのように言っている

・人間の脳のニューロン(神経細胞)のシミュレーション

誰もが甘いお菓子が好きだ。しかし、食事に含まれる糖分が多すぎると、体重増加や肥満、2型糖尿病、虫歯になりやすくなることもまた誰もが知っていて、キャンディーやアイスクリーム、クッキーやケーキを食べたり、甘いドリンクをあまりにも摂取すべきではないことも誰もがわかっている。
しかし、それでも甘いものに対して抵抗することが難しい場合もあるだろう。
まるで人間の脳がもともと甘いものを欲するように作られているように感じることさえあるかもしれない。
私の研究は、神経科学者として、現代の「肥満誘発食」あるいは「肥満促進食」つまり、砂糖の過剰な摂取が脳をどのように変化させるかに焦点を当てている。
私たちの食べるものが私たちの行動を脳レベルでどのように変化させるか。そして脳の変化をライフスタイル要因によって緩和できるかどうかを理解したいと考えている。
あなたの身体は「糖で動いている」という事実がある。正確にはグルコースあるいはブドウ糖は、ギリシャ語で「甘い」を意味する「
glukos /
グルコス」に由来している。グルコースは、脳神経細胞を含む私たちの体を構成する細胞に燃料を供給する。
 
神経伝達物質ドーパミンは砂糖を食べることで過大に産生される

進化的に、私たちの原始祖先は雑食だった。しかし、甘い食べ物は人間にとっての優れたエネルギー源であるため、甘い食べ物を特に楽しめるように進化した。これは、種としての生存力を最大化するために脳システムが認識していった経過としては当然のことでもある。

甘い食べ物を食べると、脳の報酬系、これは中脳辺縁系ドーパミン経路と呼ばれるが、それが活性化される。ドーパミンは、ニューロンによって放出される脳内化学物質だ。報酬システムが作動すると、行動が強化され、これらの作動が再度実行される可能性が高くなる。

砂糖を食べることによる「ドーパミンの大きな産生」は、甘い食べ物を優先的に見つけるための迅速な学習を促進する。(※訳者注
/ 脳が甘いものを優先的に欲しがる)

今日の私たちの環境は、エネルギーに富んだ甘い食べ物が豊富だ。なので、甘い物を探すために特別な行動をする必要はない。どこでも入手できる。

そして、私たちの脳は機能的に私たちの祖先と非常に似ている。つまり私たちの脳は本当に砂糖が好きなのだ。

砂糖を過剰に消費すると、脳で何が起こるのかをご説明したいと思う。

~続く~

 

 

 

 

森羅万象

パニック障害やうつ病、不眠症などのメンタル疾患の人は「砂糖をやめる」ことが治癒に繋がる可能性 : 砂糖はGABAの産生を阻害し、脳の炎症を促す(2/2)

~続きです~

砂糖は脳を「再配線」する

脳は、神経可塑性(脳の神経の機能的あるいは構造的な変化)と呼ばれるプロセスを介して、絶えず改造および再配線される。この再配線は報酬系で発生する可能性がある。たとえば、薬物によって、これが起きる場合もあるし、あるいは、砂糖分の多い食物の摂取によって、この報酬経路の繰り返しが活性化されることにより、脳を頻繁な砂糖に対しての刺激に適応させ、寛容をもたらす。(※訳者注 / 難しい説明ですが、過剰な砂糖摂取に対して、脳はどんどん麻痺していくというような意味かと思います)

これは、甘い食べ物を摂取した場合、同じように満足する感覚を得るために、もっと甘い物を食べる必要があることを意味し、典型的な中毒の特徴と一致する。

食物への中毒については、科学者と臨床医の間で議論のあるテーマでもある。薬物の場合、特定の薬物に身体的な依存が生じるようになることは事実だが、基本的な生存に必要な砂糖のような食物に対して依存が生じるようになるかどうかは議論されている。

脳は砂糖を欲しがる

私たちが身体を動かすために必要であるための糖分を含む食べ物の摂取とは関係なく、多くの人々は、特にストレス、空腹、あるいは、お店などで魅力的な甘いお菓子を見たときなどに、甘い物を欲することが多い。

このような甘いものへの渇望に抵抗するためには、私たちはこれらの甘い食べ物に耽溺する自然な反応を抑制する必要がある。

「抑制性ニューロン(抑制性神経細胞)」と呼ばれる神経のネットワークが行動を制御するために重要だ。これらの神経細胞は 、意思決定、衝動制御、満足の遅延に関与する脳の重要な領域である前頭前野に集中している。抑制性ニューロンは脳のブレーキのようなもので、化学物質 GABA を放出する。

ラットの研究では、砂糖を多く含む食事を食べると、抑制性ニューロンが変化することが示されている。それと共に、砂糖を与えられたラットはまた、行動を制御したり決定を下すことができなくなった。

重要なことは、このような「行動を制御し決定することができなくなる」ということが、私たちが甘い物への誘惑に抵抗する能力に影響を及ぼしているということだ。つまり、砂糖を多く食べること自体が、砂糖を摂取しない食生活への行動を起こすことを妨げることになるということだ。

最近の研究で、高カロリーの甘いお菓子を食べたいと思う時はどんな時かということについて、「空腹を感じているとき」と「最近、甘いお菓子を食べたとき」で、どちらがより甘いお菓子への欲求が強かったかということについて調査したものがある。

その結果、高脂肪で高い糖質の食べ物を定期的に食べている人たちは、お腹が空いていない時でも甘いお菓子への欲求を高く持っていた。

甘いお菓子などの高い糖質食品を定期的に食べると、脳の甘い物への渇望が増幅し、そのような食品をますます欲しくするという悪循環を作り出すことを示唆している。

砂糖は記憶形成を混乱させる

砂糖を多く含む食事の影響を受けるのは、脳の他の部分にもある。海馬だ。海馬は記憶や認知に関する中枢である重要な部分でもある。

研究では、砂糖を多く含む食餌を食べているラットは、以前に特定の場所でその物体を見たことがあったかどうかを思い出すことができなかったことが示された。

海馬における糖誘発性の変化は、記憶のコード化に不可欠な新しく生まれる神経系の減少と、炎症に関連する化学物質の増加の両方を示した。

~後略~

~以上です。

 

 

森羅万象

2020年2月15日 (土)

体温を維持しているのは腸内細菌であり、清潔志向が人間の体温を下げ続けている原因では?

人間の体温は19世紀以来下がり続けていることが判明した。体温を維持しているのは腸内細菌であり、昨今の清潔志向が腸内細菌を減らし、免疫機能の低下に加え、健康を維持し続けるのに最も重要な「体温」をも下げていることになる。
だとすると、健康を求めているのにも関わらず、体温を下げ続けているという矛盾に早く気が付かなければ、本当の健康を手に入れることはできない。


以下リンクより引用

■初めて行われた「人の平均体温の200年間の推移」の調査

アメリカのスタンフォード大学の医学研究者たちが、1800年代のアメリカ人たちの健康記録と、その後のアメリカ人たちの健康データを比較して、過去と現在の「平均体温を比較する」という研究が行われたことが紹介されていました。

そして、全体で
50万人分におよぶ膨大なデータの比較の中で、「
1800年代から現在まで、人々の標準体温は下がり続けている」ことがわかったのでした。

19世紀からは、男性で
0.59℃低くなっていて、その時から現在に至るまで、10年ごとに
0.03℃ずつ体温が下がり続けていることがわかったのでした。これはアメリカ人のデータですが、おそらく、主要国ではどこでも同じことが起きていると思われます。

まずは記事をご紹介します。

*
* * * * *
■人間の体は数世紀にわたって着実に冷え続けていることを証拠が示した

この 1世紀以上、人間の体温の健康の目安は
37℃とされてきたが(※ 日本では
36.5℃)、この目安の体温は調整されるべきではないのかと疑われることがあったが、最近の新しい調査では、人間の体温に関して驚くべきことがわかった。

この
37℃という体温を基準としたのは、19世紀のドイツの医師カール・ブンダーリッヒ(1815年 -
1877年)だった。

しかし、米スタンフォード大学の医学研究者であるジュリー・パーソネット(Julie
Parsonnet)博士は「現在の私たちの体温は、そのようなものとは言えない部分があります」と言う。

「今では、人間の平均体温が
37℃だということは間違いだとわかっています」

しかし、カール・ブンダーリッヒ博士が、19世紀に人々の平均体温が
37℃だと定めた際には、何万人もの人々から、文字通り何百万回もの体温の測定をおこなった。その結果から出された数値なのだ。それだけに、このブンダーリッヒ博士が定めた人間の体温の平均が
37℃だということが今でも基準となっている。

ただ、ブンダーリッヒ博士による体温の測定で使用された体温の測定装置が正しいものだったかどうかには疑問があった。何しろ、19世紀は、まだ体温の測定が始められたばかりの頃だったからだ。

そのこともあり、最近では、ブンダーリッヒ博士が定めた
37℃という標準体温に対して批判的な研究も出ており、それらは、「標準体温を下げるべきだ」と呼びかけている。

パーソネット博士と研究チームは、この
19世紀に定められた標準体温が現代と適合しない理由が、体温測定技術にあるのか、それとも、実際の人間の生理的変化を反映しているのかに興味を持った。

それを調べるために、研究チームは、アメリカ南北戦争(1861-1865年)後の約
2万4000人の北軍の退役軍人の医療記録を掘り下げ、今から 1世紀前のこの時期の人間の体温がどのようなものだったかを調査した。

そして、これらの
19世紀の体温の数値を、1970年代前半のアメリカ国民健康調査の約 1万5000件の記録と比較し、その後さらに、西暦
2000年代前半の米スタンフォード大学の臨床データの 15万件の記録と比較した。

合計で、チームは
50万を超える個別の体温測定の詳細を把握した。

その結果、年代の経過とともに明確で有意な差が見出された。

19世紀の終わりのアメリカ人たちの体温は今より少し高かったのだ。たとえば、西暦
2000年代に生まれた男性の体温の平均値は、1800年代前半に生まれた男性の平均より 0.59℃低かった。

そして、10年ごとに
0.03℃ずつ平均の体温が下がっていたことがわかったのだ。

この低下は、女性でも同様で、1890年代以降
0.32℃低下していた。

それぞれのグループの体温は、ほぼ同じ精度の体温計で測定されていたと仮定すると、南北戦争の退役軍人たちの記録は、その後の数十年にわたり、緩やかに体温が低下していく傾向を見せていた。

このような着実な体温の低下の傾向は、体温測定技術の精度によって現れた可能性は低いために、実際に私たちの体温は毎年下がり続けてきたと考えられる。

私たちの環境の何が体温を低下させ続けているのだろう。


~中略~


「人間の体温をコントロールしているのは腸内細菌である可能性」を示したものです。

*
* * * * *


■腸内細菌叢は寒い中で体温を維持する役割を持つことが研究で判明

最近の研究で、腸内微生物叢は、低い気温の条件下において動物の体温を調節する上で重要な役割を果たしていることがわかった。

腸内微生物叢は、人間と動物の生理学と健康にさまざまな影響を及ぼすことがわかっているが、中国科学アカデミーの遺伝学および発生生物学研究所の研究者たちは、体温調節における動物の役割、すなわち動物が寒冷暴露に反応する方法(寒さの中での体の反応)の研究に焦点を合わせている。

動物は、褐色脂肪組織として知られる特殊な組織からの熱産生を活性化することにより、体温を維持している。

褐色脂肪組織の活性化における腸内細菌叢の機能を評価するために、研究者たちはマウスで実験を行い、マウスの腸内細菌叢を根絶するために異なる抗生物質処方を使用した。

研究者たちは、腸内細菌叢がなくなったマウスたちは、体温調節の機能に障害を起こしていることを発見した。彼らはまた、腸内微生物叢が抗生物質によって破壊されたマウスの場合、腸内細菌を補充することで、熱産生能力が部分的に回復することを発見した。

*
* * * * *
引用ここまで

 

 

 

紺碧空

微熱でも「インフルエンザだった」という人続出!? “隠れインフルエンザ”になる人の特徴

リンク より

金子院長:
一般的にインフルエンザは非常に強い症状・発熱が出ますが、そういった症状がないのに検査をするとインフルエンザウイルスが出てくる。
正式名称ではありませんが、これを“隠れインフルエンザ”と呼んでいます。

三田友梨佳アナウンサー:
“隠れインフルエンザ”の方の症状というのは?

金子院長:
症状は本当に微熱だったり、ちょっと咳が出るとか、その程度なんです。なので普通の風邪、あるいは花粉症とほとんど見分けはつきません。

生稲晃子:
それだと、なかなか検査に行こうと思わないですね。

木下康太郎フィールドキャスター:
だからこそインフルエンザの流行が拡大しているのではないか、という見方があるんです。
インフルエンザの感染に気付かずに過ごすことでご家族の中でウイルスをまき、ウイルスに感染した家族が会社や学校などに行くことで周囲への感染が拡大してしまう恐れがあるのではないかということですね。


◆隠れインフルエンザ”
になりやすい人の3つの特徴

12月~1月に流行るインフルエンザは、一般的にA型。38度を超える高熱に頭痛や悪寒、筋肉痛などの諸症状があげられる。
症状としては自覚しやすいものなのに、なぜ“隠れインフルエンザ”が現れるのか?
“隠れインフルエンザ”になる人の特徴を金子先生に解説していただい。


インフルエンザの予防接種を受けた人

金子院長:
インフルエンザの予防接種というのは、インフルエンザの感染・発症を防いでくれるだけでなく、もし仮に発症したとしてもその症状を軽く押さえてくれる可能性があります。
ですので、発症してしまったご本人にとっては症状が軽く済むのでとてもいいことなんですが、インフルエンザに感染していることに気付かず街を歩いてしまうと、他の方にうつしてしまう可能性があるということですね。


解熱剤や鎮痛剤を飲んでいる人

金子院長:
本来インフルエンザを発症すると、熱が高く上がる他、頭痛や関節痛などの症状が現れます。
でも、日常的に解熱鎮痛剤を飲んでいる方や、あるいは膠原病やリウマチなどで日常的にステロイドなどを内服している方は、インフルエンザの症状である発熱や諸症状が抑えられてしまう可能性があるんです。


高齢者

金子院長:
高齢者の方というのは、もともと風邪の時に熱が出ない方がいらっしゃるんですね。
高齢になると免疫力が落ちてしまい本来出るべき熱が出ない。そのため肺炎になったり、インフルエンザと気付かず重症化してしまうケースがあります。

カンニング竹山:
施設とかでも「今は面会に来ないでくれ」とか多いですよね。
“隠れインフルエンザ”の人は、普通のインフルエンザの人と同じくらい休まなきゃいけないんですか?

金子院長:
そこが非常に難しくてですね、“隠れインフルエンザ”の方は、ウイルスは普通のインフルエンザの患者さんよりも多く排出していないと考えられるんですね。
なので休むべき期間は、非常に強くインフルエンザの症状が出ている方と比べると、短くていいと思います。
ただ、それが何日かと言われると、判断するのは難しいと思います。

転載終わり

 

 

 

匿名希望

全身の健康を守るためには「殺菌のためのうがいや殺菌のための歯みがきをしてはいけない」

現代は清潔に対する意識が高く、とにかく殺菌をする潔癖な人が増えています。
一方で、人体には重要な役割を果たしている菌も多く存在しています。
現代の清潔潮流は、本当に健康のためになっているのでしょうか。
むしろ人体を健康に保っている菌を殺してはいないでしょうか。
今一度、本当の健康について考える必要があります。

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【口内の常在細菌環境は、腸内細菌環境と相互作用する重要な微生物叢】
ブログで、「腸内細菌環境を損なわないようにすることが、健康への最重要な道」だということを書くことがありますが、実際には、腸内細菌だけではなく、

「人間の体には全身に常在菌がいて、それらは人間を守っている」

ということが現実で、それは、どこもかしこもそうだと思われますが、腸内に次いで常在菌の種類が多いことが知られているのが「口内」なのだそうです。


700種類の常在菌が口腔内には存在しているとのことですが、しかし、おそらく多くの人たちは、この口内の貴重な常在菌を「殺し続けている」と思われます。

以下のような商品を使った時点で、程度の差はあるでしょうけれど、口腔内の常在菌は死んでしまっていくと考えられます。

・殺菌作用のあるうがい薬やマウスウォッシュ

・殺菌作用のある歯磨き粉

・殺菌作用のある喉の薬など

今のような季節になりますと、風邪やインフルエンザ対策で、「強い殺菌力のあるうがい薬」を使用する場合あるかもしれません。

しかし、それはほとんどの場合、私たちの口内の常在菌による全身への免疫力を弱め、おそらくは、強い薬でうがいすればするほど、感染症にかかりやすくなると思われます。

私は、子どもの頃から青年時代まで、本当に風邪などで熱を出しやすかったのですが、今にして思えば、扁桃腺が大きかったため、いつも病院からイソジンなどの殺菌うがい薬を処方されていまして、熱が出るたびに、それらで日に何度もうがいをしていました。

つまり、日に何度も「口内の常在菌を殺していた」のです。

これで抵抗力がつくわけもなく、本当に感染症にはよくかかっていました。

口腔内を殺菌する作用のある薬でケアすることは、何の意味もないことですので、はっきりとヤメるべきです。

(中略)

虫歯に関しては、口腔内が酸性に傾くのが最初の原因のようですので、それを避けて、そして「口内を過剰に殺菌しない」ことで、かなりの部分は避けられるはずです。

ちなみに、この虫歯というものについても、私は体の免疫とかなり関係しているのだと考えています。

それを考えるようになったのは、自分と子どもの比較においてで、私自身は極めて免疫力の弱い子どもでしたが、とにかく小学生の頃から虫歯ができやすかったんですね。

小学校を卒業する頃までに、多くの歯に歯科医の手が入っていました。40年以上も前のことで、そんなに甘いものなど食べていたわけでもないですし、どうして、あんなに虫歯になりやすかったのだろうと思います。

そして、私には
14歳の長男がいるのですが、この子が「生まれてから一度も虫歯になったことがない」のです。

数日前にも、定期検診で子どもが歯科医に行ったのですが、またも「虫歯なし」と。

うちの子は、甘いものはよく食べるし、

「歯磨きをそんなにちゃんとしてんの?」

ときくと、「朝だけちょっとかな」とか言う。

なんでそれで
14年間も虫歯ができないのかと思いますが、虫歯ができる原動力にはいろいろとあるのかもしれません。

たとえば、「口腔崩壊の子どもたち」という言葉が今はあり、これは、

「虫歯が10本以上あったり、歯の根しか残っていない未処置歯が何本もあったりする状態」

のことで、4割近くの小学校でそういう子たちがいるという。

もちろん、そういう子たちの歯のケアの状態が悪いだろうことは確かなのかもしれないですが、差が極端すぎると思うのです。

うちの子などは、甘いものを食べて、歯のケアは適当。でも、虫歯はできない。

「お父さんなんか、その年齢までには10本以上は治療してたぞ」

と口惜しがりましたが、虫歯になるならないは不思議な感じです。

よく「ベジタリアンは虫歯になりやすい」というようなことが言われることがありますが、それもまた「個人個人の体質」なのだと認識しています。

何を食べようが、どう生活しようが「虫歯になりやすい人はなり、ならない人はならない」。

 

なお、虫歯のことを何となく書いてしまいましたが、過剰な口腔内の殺菌は、虫歯と関係することなのではなく、

「全身の健康に影響が及ぶ」

という可能性があるものですので、そのために避けたほうがいいものです。

手の殺菌にしても、うがいにしても、「殺菌薬」が使われているものはできる限り避けるべきだと私は思います。

本来は、体を洗うことについてもそうです。

私は、半年くらい前から「ノー殺菌生活」を試していまして、石鹸もシャンプーも使わない生活を続けていますが、明らかに肌や髪はきれいになりますし、全身の匂いそのものが非常に少なくなります。

まあしかし、このあたりは個人個人の価値観の問題ですので、それはいいとして、「口腔内の殺菌」には気をつけるべきだと思います。

常在菌という存在が私たちの体のいたるところにあり、それが私たちの肉体と精神を助けてくれているという現実をやっと私たちは知るようになったのですから、そのような細菌たちを殺さないようにして生きるべきだと考えます。

引用:リンク
「INDEEP」

 

 

 

二島圭入

パニック障害やうつ病、不眠症などのメンタル疾患の人は「砂糖をやめる」ことが治癒に繋がる可能性 : 砂糖はGABAの産生を阻害し、脳の炎症を促す

「indeep」さんより抜粋・引用ですリンク

◆砂糖が脳に与える影響が明らかに

今回は「砂糖が脳に与える影響」について書かれていたアメリカのメディアの記事をご紹介したいと思います。この記事は、甘いものがやめられない方にとっては「脳が砂糖に対してどのように反応しているのか」ということを知るきっかけにもなるものかもしれません。砂糖は、薬物と並んで「中毒になりやすい性質」を持っています。なお、オリジナルの記事では、すべての医学的主張についての論文や科学記事へのリンクがほどこされていますが、ここではしていませんので、専門的にお知りになりたい方は、オリジナルの記事をご覧下さると幸いです。

では、ここからです。
 
◆砂糖が脳に与える影響
: 科学はこのように言っているリンク

・人間の脳のニューロン(神経細胞)のシミュレーション
誰もが甘いお菓子が好きだ。しかし、食事に含まれる糖分が多すぎると、体重増加や肥満、2型糖尿病、虫歯になりやすくなることもまた誰もが知っていて、キャンディーやアイスクリーム、クッキーやケーキを食べたり、甘いドリンクをあまりにも摂取すべきではないことも誰もがわかっている。
しかし、それでも甘いものに対して抵抗することが難しい場合もあるだろう。

まるで人間の脳がもともと甘いものを欲するように作られているように感じることさえあるかもしれない。私の研究は、神経科学者として、現代の「肥満誘発食」あるいは「肥満促進食」つまり、砂糖の過剰な摂取が脳をどのように変化させるかに焦点を当てている。私たちの食べるものが私たちの行動を脳レベルでどのように変化させるか。そして脳の変化をライフスタイル要因によって緩和できるかどうかを理解したいと考えている。

あなたの身体は「糖で動いている」という事実がある。正確にはグルコースあるいはブドウ糖は、ギリシャ語で「甘い」を意味する「
glukos /
グルコス」に由来している。グルコースは、脳神経細胞を含む私たちの体を構成する細胞に燃料を供給する。
 
◆神経伝達物質ドーパミンは砂糖を食べることで過大に産生される

進化的に、私たちの原始祖先は雑食だった。しかし、甘い食べ物は人間にとっての優れたエネルギー源であるため、甘い食べ物を特に楽しめるように進化した。これは、種としての生存力を最大化するために脳システムが認識していった経過としては当然のことでもある。甘い食べ物を食べると、脳の報酬系、これは中脳辺縁系ドーパミン経路と呼ばれるが、それが活性化される。ドーパミンは、ニューロンによって放出される脳内化学物質だ。報酬システムが作動すると、行動が強化され、これらの作動が再度実行される可能性が高くなる。

砂糖を食べることによる「ドーパミンの大きな産生」は、甘い食べ物を優先的に見つけるための迅速な学習を促進する。(※訳者注
/ 脳が甘いものを優先的に欲しがる)今日の私たちの環境は、エネルギーに富んだ甘い食べ物が豊富だ。なので、甘い物を探すために特別な行動をする必要はない。どこでも入手できる。そして、私たちの脳は機能的に私たちの祖先と非常に似ている。つまり私たちの脳は本当に砂糖が好きなのだ。砂糖を過剰に消費すると、脳で何が起こるのかをご説明したいと思う。
 
◆砂糖は脳を「再配線」する

脳は、神経可塑性(脳の神経の機能的あるいは構造的な変化)と呼ばれるプロセスを介して、絶えず改造および再配線される。この再配線は報酬系で発生する可能性がある。たとえば、薬物によって、これが起きる場合もあるし、あるいは、砂糖分の多い食物の摂取によって、この報酬経路の繰り返しが活性化されることにより、脳を頻繁な砂糖に対しての刺激に適応させ、寛容をもたらす。(※訳者注
/
難しい説明ですが、過剰な砂糖摂取に対して、脳はどんどん麻痺していくというような意味かと思います)

これは、甘い食べ物を摂取した場合、同じように満足する感覚を得るために、もっと甘い物を食べる必要があることを意味し、典型的な中毒の特徴と一致する。食物への中毒については、科学者と臨床医の間で議論のあるテーマでもある。薬物の場合、特定の薬物に身体的な依存が生じるようになることは事実だが、基本的な生存に必要な砂糖のような食物に対して依存が生じるようになるかどうかは議論されている。
 
◆脳は砂糖を欲しがる

私たちが身体を動かすために必要であるための糖分を含む食べ物の摂取とは関係なく、多くの人々は、特にストレス、空腹、あるいは、お店などで魅力的な甘いお菓子を見たときなどに、甘い物を欲することが多い。
このような甘いものへの渇望に抵抗するためには、私たちはこれらの甘い食べ物に耽溺する自然な反応を抑制する必要がある。

重要なことは、このような「行動を制御し決定することができなくなる」ということが、私たちが甘い物への誘惑に抵抗する能力に影響を及ぼしているということだ。つまり、砂糖を多く食べること自体が、砂糖を摂取しない食生活への行動を起こすことを妨げることになるということだ。
 
◆砂糖は記憶形成を混乱させる

砂糖を多く含む食事の影響を受けるのは、脳の他の部分にもある。海馬だ。海馬は記憶や認知に関する中枢である重要な部分でもある。
研究では、砂糖を多く含む食餌を食べているラットは、以前に特定の場所でその物体を見たことがあったかどうかを思い出すことができなかったことが示された。海馬における糖誘発性の変化は、記憶のコード化に不可欠な新しく生まれる神経系の減少と、炎症に関連する化学物質の増加の両方を示した。
 
◆砂糖から脳を守る方法は?

世界保健機関は、砂糖の摂取量を
1日のカロリー摂取量の 5%に制限することを推奨している。これは砂糖 25g(小さじ 6杯)に相当する。
カナダでの平均的な成人の
1日あたりの砂糖の摂取量は 85g(小さじ 20杯)となっており、それを
25gに減らすことは、確かに容易なことではないかもしれない。

しかし、砂糖摂取を減らすことで重要なことは、脳の神経可塑性機能により、食事の中の砂糖分を減らした後に、脳がある程度リセットされることを可能にし、身体的運動がこのプロセスを増大させることができることだ。
オメガ3脂肪酸が豊富な食品(魚油、ナッツ、種子などに含まれる)にも神経保護作用があり、新しいニューロンの形成に必要な脳内化学物質の産生を増加させる。

 

 

 

 

匿名希望

「人間の体は肉を食べるようにできていない」科学者断言 ヴィーガン増加は必然だった!?

リンク

「古代人」と言うと毛皮をまとい、焚火の周りで肉に食らいつく――といったイメージを持つ人は少なくないだろう。

 しかし、ほとんどの古代の人間はビーガンだった。肉を食べた人々もいたが、多くは食べなかった。「ネイチャー」誌で発表された調査によると、スペインのネアンデルタール人は、肉を全く口にしていないという。


■「人間の身体は肉食に適応していない」

 これらのことが分かったのは、技術と科学の進歩のたまものだ。古代人の歯、骨、DNA、および糞便分析の結果、古代人の身体には植物性食品が豊富に存在しており、彼らは植物性食品を主に食べていたことが分かったのだ。

 これらの分析を行ったのは、米国のクリスティナ・ワリナー博士だ。博士は現在、マックスプランク人類科学研究所のマイクロバイオーム科学チームのリーダーである。ワリナー博士の研究によって、古代人の食生活に非常に興味深い発見と結論が得られた。

 ワリナー博士はこう断言する。

「人間には肉の摂取に対して、遺伝的、解剖学的または生理学的な適応がありません。対照的に、植物の摂取には多くの適応があります」(「The
Game
Changers」ドキュメンタリーより)

 人間の消化器系は、肉を食べる動物のものよりもはるかに長く、より長い処理時間を必要とする植物や繊維を消化するために作られている。そして我々の消化器系内には、肉食に対する適正がないという。

 ワリナー博士は、古代の腸内マイクロバイオーム(微生物叢)などの研究分析に取り組み、この結論に至った。

 一般的に必須アミノ酸摂取のために、人間は肉を食べる必要があるといわれている。しかし、肉に含まれるビタミン12も、実際は動物によって作られているわけではなく、バクテリアによって作られ、土壌と水に含まれているのだと博士は説明している。しかし、最近は飲料水を塩素化せざるを得なくなったので、元々水に含まれていたB12バクテリアは大部分が殺され、家畜でもビタミン12のサプリメントを摂取する必要があるとも述べている。


また人間の身体はビタミンCを生産出来ず、特定の植物性食品のビタミンに大きく依存していることも要因の1つだ。結果として、肉には植物性食品にはない本質的なものは皆無だと博士は述べる。


 またワリナー博士は、最も一般的で致命的な疾患(癌や心臓病など)の多くには、圧倒的な科学的証拠により、肉、卵、および乳製品が関与していると考えている。また牛乳を例にすると、地球上の多くの人々は乳糖不耐症であるのにも関わらず、離乳後に牛乳を飲む。他の動物の乳を飲むのは唯一、人間だけであることも指摘している。

 カリフォルニアとフランスの研究者が実施した最近の研究では、肉のタンパク質は心臓病の急激なリスク増に関連しているのに対し、ナッツや種子由来のタンパク質は、人間の心臓に有益に働くという。

 ほかにも植物性タンパク質の優秀さを表す様々な研究がある。

 米コーネル大学の栄養生化学名誉教授であるコリン・キャンベル博士によるラットを使った実験では、食事に含まれる動物性タンパク質の量を変えるだけで、がん細胞の成長を“オン”にしたり“オフ”にすることができた。

 また複数の研究により、植物ベースの食事に切り替えると、体内の炎症の指標であるC反応性タンパク質(CRP)のレベルが劇的に低下することも分かっている。

 

■増えるビーガン

 このように多くの研究が、肉からタンパク質を摂る食生活の危険性を指し示す現在、欧米ではタンパク質の摂取を植物性食品から摂る人々、いわゆるビーガンや菜食主義者の人々が急増している。

 英国では2006年には15万人だったビーガン(卵や乳製品を含む、動物性食品を摂取しない)が、現在では54万人まで増加、さらに52万人の菜食主義者(肉、魚を口にしないが、卵、乳製品は摂る人々)が、もっと動物由来の食品を減らしたいと考えている。

 米国では、一般的な米国人はタンパク質最適量の1.5倍以上を摂取し、そのタンパク質のほとんどは動物由来であり、米国の人口の約40%が前糖尿病だと言われている。米国でも複数の研究により、赤肉および加工肉(ハム、ベーコン、干し肉等)および動物性タンパク質一般が2型糖尿病のリスクを高めることが示されている。

 欧米ではビーガン・菜食主義者が急増しており、肉食は不健康だという事が常識となりつつある。大豆から出来た人工肉が台頭するのも、こういった理由からであろう。

 とはいえ、これはあくまでも欧米の食生活を元にした研究結果であり、これをそのまま日本人に当てはめるのはやや性急であろう。

 例えば、この研究では、「肉・魚」とひとくくりにされているが、肉や乳製品を大量に食べる人々と、日本人のように肉も魚も食べるが、豆腐、味噌など大豆から多くの植物性タンパク質を摂る食生活では、かなり違いがあるからだ。あえて「ビーガン」という旗をかざさなくても、日本人の食生活は、より「ビーガン」に近いのかもしれない。

 

 

吉 四六

2020年2月14日 (金)

抗生物質が効かない「薬剤耐性菌」に打ち勝つヒントを、科学者たちが見つけ出した(1/2)

yahooニュース リンク より、以下転載
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抗生物質が効かない「薬剤耐性菌」に打ち勝つヒントを、科学者たちが見つけ出した

インディアナ州に住む64歳の女性は2004年、人工透析のためにカテーテルを入れる処置を受けた。ところが、処置を受けてからすぐ低血圧に陥った。地元の病院に運ばれて判明したのは、その原因が抗生物質に耐性のある「エンテロコッカス・ファエカリス」という細菌による危険な感染症であることだった。

そしてこのほど、その女性の血液サンプルが長年の謎を解決するうえで役に立った。この致命的な細菌が、最も強力な抗生物質の効力をどのように打ち消しているのかが明らかになったのだ。このメカニズムは、科学者たちが今日の医療で直面する、恐らく最大の苦悩に打ち勝つ新しい方法の発見に貢献するかもしれない。

抗生物質に耐性のある薬剤耐性菌は、細菌を攻撃する薬品に対して免疫力を進化させている。このため薬剤耐性菌に感染すると、治療に適切な選択肢が残されていないこともある。

米疾病予防管理センター(CDC)は、こうした感染症が米国で毎年280万件以上も発症し、35,000人以上が亡くなっていると推定している。世界保健機関(WHO)はこのような感染症の発生を「世界的な危機」と呼び、2050年までに世界中で1,000万人が死亡する恐れがあると警告している。

■回復したはずの女性が亡くなった理由
インディアナ州の女性が地元の病院に運ばれたあと、医師たちは女性の血液サンプルを採取してさまざまな抗生物質をテストし、何が効くのかを調べた。すると、その菌株にはすでに抗生物質「ヴァンコマイシン」への耐性があった。この抗生物質は従来、治療の最終手段であると考えられていたものだ。

一方で、「ダプトマイシン」の影響を受けやすいことも判明した。女性の発症から1年前の2003年に米食品医薬品局(FDA)から認証されたばかりの強力な新薬である。ダプトマイシンの処方により、女性は帰宅できるまでに回復した。

ところが2週間後、女性は病院に戻っていた。今度は高熱があった。医療チームが試みた治療は何も効き目がなく、女性は亡くなってしまったのである。

エンテロコッカスは本質的には危険な細菌ではない。ほとんどの人間の腸にみられる常在菌だ。しかし、一部のエンテロコッカスは、「ヴァンコマイシン耐性腸球菌(VRE)」と呼ばれる毒性をもつ型に進化しており、毎年54万人以上の米国人が感染している。

VREは特に病院内で流行する。インディアナ州の女性のように免疫システムが弱まった患者の間で流行ってしまうのだ。抗生物質を服用しており、ほかの健全な腸内細菌をもたない患者も感染しやすい。

■抗生物質へのバリアを再編成した“賢い”メカニズム
こうしたなか、このほど「米国科学アカデミー紀要」に掲載された研究論文で、新たな望みがもたらされた。この強力な細菌と新薬の開発者がいかに戦うのか、ヒントが書かれているのだ。

「単細胞生物がいかに賢くなりうるのかを、この論文によって示せればと思っています」と、この論文の筆頭著者で、テキサス大学MDアンダーソンがんセンターとテキサス大学ヒューストン保健科学センター大学院で生物医科学を専攻し、博士課程に在籍するアイーシャ・カーンは語る。

VREは、中央部がくびれてふたつの別々の細胞に分かれることで増殖する。ダプトマイシンはVREのちょうど真ん中で細胞膜に結合することでVREに対抗する。これによりVREの働きのなかでも、とりわけ細胞分裂が妨害されるのだ。

インディアナ州の女性が亡くなったあと、医師たちは採取した血液サンプルを、数週間前に病院を訪れた際に採取したサンプルと比較した。すると、ダプトマイシンに耐性のあるこの菌株が、細胞を再編成する新たなメカニズムをもっていることがわかった。ダプトマイシンはもはや菌の細胞膜と結合できず、細胞分裂を阻止できなかったのだ。「菌の細胞は文字通り、抗生物質に対するバリアを改造し、再編成しています。本当に賢いメカニズムです」とカーンは話す。

つづく

 

 

 

山上勝義

抗生物質が効かない「薬剤耐性菌」に打ち勝つヒントを、科学者たちが見つけ出した(2/2)

yahooニュース リンク より、以下転載 続き
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■細胞が備える「警報システム」の役割
この細胞はどういうわけか、いつ細胞膜を再編成すればダプトマイシンに対抗できるのかを知っていた──。カーンと研究室の仲間たちは困惑した。カーンは、これらの薬剤耐性菌の細胞膜と細胞外の両方にたんぱく質「LiaX」が多く含まれていることに気づき、LiaXに照準を定めて研究を進めた。

カーンらの研究チームが注目したLiaXは、細胞の警報システムだ。このたんぱく質はダプトマイシンと結びつき、細胞膜を再編成するには適切なタイミングであるという信号を細胞に送り返す。同じメカニズムが人間の免疫システムをVREが撃退する際にも役立っているのだ。そして致死性が高いというVREの性質に寄与しているのかもしれない。

テキサス大学ダラス校で薬剤耐性を研究する生物学者ケリー・パーマーは、次のように説明する。「この研究の前から、LiaXがダプトマイシン耐性に関与している可能性が高いことはわかっていました。今回の研究は、それがどのような役割なのかを説明するうえで非常に役立ちます。ダプトマイシン耐性が分子レベルでどのように機能するのか理解することは、非常に重要です。これによって耐性菌に打ち勝つ戦略を立てることができるのです」

■対等に戦うチャンスを人類にもたらすか
カーンは今回の発見が、新たな治療法につながることを期待している。既存の治療をさらに効果的にする方法だ。例えば、LiaXと細胞間の信号伝達を妨害する薬は細菌を死滅させないが、細胞膜をいつ再編成すべきか細胞が知るのを妨げることで、ダプトマイシンの効果が出やすくなる。

フロリダ大学で薬剤耐性菌を研究する生物学者で、今回の研究には参加していないホセ・レーモスは、標的とすべき対象が新たに判明した点において、この研究は非常に大きな進歩であると語る。一方でレーモスは、これを新たな治療法に落とし込むまでにどのくらい時間が必要になるのか予想できないとも指摘する。「LiaXを標的とする薬など、いまのところ何もありません。開発に必要な期間は1週間かもしれないですし、10年かもしれません」

インディアナ州の女性が亡くなってから何年も経つというのに、彼女を死に至らしめた細菌感染の治療方法はいまだに見つかっていない。だが、こうした細菌のメカニズムを理解することは耐性菌の進化のスピードを遅らせ、対等に戦うチャンスを人類にもたらす新たな治療法の開発に役立つかもしれないと、カーンは話している。
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山上勝義

«インフルエンザウイルス感染から私たちを守ってくれているのは「喉と鼻の細菌叢」だったことがアメリカの研究で判明。そこから悟った中国でのコロナウイルスの感染力が爆発的である理由

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