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2020年5月 7日 (木)

マイクロバイオームとは何か。身体のなかの生物多様性 2/2

リンクより引用

お母さんから子どもへ
免疫力や消化吸収機能はお母さんから子どもに受け継がれる。
(残念ながらお父さんは蚊帳の外)

子宮のなかは血液と同じく無菌状態の体液で満たされている。
出産のタイミングで赤ちゃんはお母さんの産道を通るのんだけど、その時にお母さんの膣内マイクバイオームの一部が赤ちゃんに感染するんだね。この時に感染した善玉菌が免疫システムの発達していない赤ちゃんを病原菌から守る働きをする。お母さんの母乳は赤ちゃんの栄養であると同時に善玉菌のエサでもあるんですね。

でね。もう一個スゴい話があるんだよ。
実は膣内の善玉菌だけでは赤ちゃんの身体を守るには足りない。お母さんが出産時に長時間いきむ間にウンチが漏れることがままあるのだけど、この時にお母さんの腸内マイクロバイオームが赤ちゃんに感染するんだね。これが赤ちゃんの腸内環境のスターターになる。だから出産時の排便には生物学的な意味があるんだね。びっくり!

子どもの体質はお母さんのマイクロバイオームの状態が握っている。それを証明するように、女性が妊娠するとマイクロバイオームが「子どもに引き継ぐぞモード」に変わる。前述した善玉菌の数が増える傾向があるんです。子どもが生まれることを、お母さんだけでなく微生物たちも察知するんだね。本当に不思議なメカニズムだぜ。

苦しい思いして産道から子どもを出産したり、母乳で子どもを育てるには微生物目線で見てみるとそれなりの理由があるんですなあ。

ちなみに僕は出産時にお母さんからの免疫機能の引き継ぎがうまくいかなかったようで、生まれて即感染症にかかり、それから今までずっと免疫不全の症状を持っている。なので後天的な対処法=発酵食品食べまくり&ストレスフリーを意識的にやらないと身体がボロボロになる…!

微生物を介してのコミュニケーション
こんな感じで、人間の体内には微生物たちの驚くべき営みが満ちている。
僕たちの身体は僕だけでは維持できない。あるいは。僕個人の意志だと思っているものの一部は、身体のなかの微生物たちのメッセージであるかもしれない。

「リンゴ食いてえなあ…」

というつぶやきは、自分のつぶやきであると同時に腸内のリンゴを栄養分にする微生物たちの要望かもしれない。突飛な発想に思えるが、しかし腸内の微生物のはたらきが人間の感情に作用する物質(セロトニンとか)の分泌に関わっているという研究レポートが登場していきている。僕が学会で聞いてびっくりしたのが、子どもの夜泣きにも体内の微生物が関わっているらしいというレポートだった。

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