ただの“ 社食 ”ではない、有機的なコミュニケーションを育む場
リンクより引用
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■自分で健康になれる人を作る仕組み
ダイニングチームは、オフィスにあるキッチンで、毎日社員の食事やおやつを作っています。福利厚生の、いわゆる社食ですね。使う食材は全て、ダイニングチームが足を運んで、見て触った信頼のおけるものだけを選んで、提供しています。
ただ食事をとるだけでなく、“ 自分自身で健康になれる人を増やすこと ”が目標なんですよ。そのために、精神的な健康を支える“ 有機的なコミュニケーションを生む場 ”を意識しています。
■有機的なコミュニケーション?
一般的な社食のイメージは、順番に列を作って、ご飯をトレイに載せて行く社員の姿が浮かぶと思います。ですが、CRAZYでは少し違うんです。お皿に盛り付ける作業、配る作業を、社員全員で行います。
まるで家族のように一斉に「いただきます」をして、同じ空間で食べるんですよ。ランチタイムに、先輩や同僚に悩み相談することもよくあると聞きます。つまり、ランチは社員同士の大事な交流の場でもあるんです。
代表の森山は常々「健全な心は健全な身体に宿る」と言っていて。心と身体は密接に繋がっていて、身体が健康であっても心が元気でないと動けないもの。ランチを通して社員同士の繋がりを深め、心理的に安全な空間作りを意識していますね。
また、ダイニングチーム自体、ただ食事を作るだけでなく、何か心に引っかかることや悩みなどあれば、ぽろっと打ち明けられる場所でありたいと思っています。学校の保健室に近い感じですね。
だからこそ、“ただ食事を作る人達”であってはいけないと思うんですよ。その象徴ともいえますが、ダイニングチームの採用において、調理経験の有無は重要視していません。調理経験だけでなく、繊細なコミュニケーションを取れることや、心の中に愛や感謝があることが大切ですから。
■精神的な側面が強いんですね。
そうですね。また“ 健康的な素材に関心を持つ場”としての役割もあります。1つ1つの素材の生産者や、調味料にはこだわっていて、そのことを社員に都度伝えているんですよ。調理やレシピを教えることもあります。
すると、日々の食事においても、素材に気を使うようになるんです。その先に、一番叶えたい“ 自分自身で健康になれる人を増やす ”ことに繋がるんじゃないかな、と思っています。
特に身体の不調を訴えている社員によく話しているのは、「調子が良いときには何を食べているか、悪いときには何を食べすぎているか、自分の身体に聞いてごらん」ということ。
食べるものに自分の身体がどう反応するのか、ちゃんと感じることは大切です。それが自分から健康になるための第一歩。自分が食べたものに含まれているものや、それによる身体の反応に意識が向くよう、伝えていますね。
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■増える社食
・株式会社タニタ
・株式会社スクウェア・エニックス
・株式会社アシックス
大手スポーツ用品メーカーである「株式会社アシックス」には、「カフェ・サーナ」と名付けられた社員食堂があります。サーナとはラテン語で「健康」を意味する言葉であり、会社として従業員の健康を重要視していることの表れです。新鮮でおいしく、地域にも貢献できるという理由から食材を近隣エリアから調達しているというこだわりよう。スポーツ関連企業という職業柄健康志向の高い人が多く、健康的なメニューが豊富に並んでいます。カロリーを抑えた「バランスミール」や、健康診断で問題があった場合に健康状態改善目的でつくられる「アスリート飯」など、保健師が加わって考案されたメニューが特徴です。
1日あたり約450人もの従業員が利用しますが、混雑を回避するために2グループに分けて利用するなど対策もバッチリ。
・株式会社はてな
・GMOインターネット株式会社
社員食堂は、従業員のコミュニケーションを深めるために花見や夏祭りなど定期的なイベントにも活用されています。インターネット業界向けの外部イベントへも無償で貸し出しており、業界全体の活性化も図っています。
金曜日の夜になると無料のバータイムが設けられるなど、従業員がより楽しく、よりコミュニケーションを深められるようにさまざまな工夫がされているのです。
・ヤフー株式会社
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(池谷菜奈子)
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