食は自身のためならず
食、人相、運気で調べていると、江戸時代の「水野南北」という人に行き当たります。
たまたま一年間粗食を続けたことで人相から運命までも大きく変わったのを契機に、学を志した人で、彼の食に対する考察は現代のわれわれにとっても大変参考になります。
以下、「水野南北『相法修身録』~粗食と開運~」より。
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水野南北は、宋時代の陳希夷(ちんきい、872-989年)がまとめた人相の秘伝書『神相全編』を若いころに学んだうえで、様々な人生経験を積みながら人相占いを重ねていきます。
その後、南北流の人相占い法を確立して、40~50代前半に『南北相法』としてまとめました。また、粗食と開運の関係についても深く考察しており、50代前半に『相法修身録』としてまとめています。
その『相法修身録』のなかで水野南北は、「人相だけで運勢の吉凶を占えば判断を誤ることになる。良相であっても悪相であっても、食を慎むかどうかが運勢の吉凶に大きな影響を与えるからだ。」とする説を展開しています。
(中略)
■“食を慎む”とは、具体的にどういうことか?
“食を慎む”とは、「食事の量を減らし、規則正しく食べる」ということです。慎むべき食とは、肉・米・酒などです。葉物野菜などは多く食べても問題ありません。
これは、普段あまり身体を使わない人が特に守るべき訓戒です。肉体労働者など、普段よく身体を使う人は食べなければ働けませんから、労働量に応じて多く食べることは必ずしも悪いことではありません。ただし、労働量が少なくなれば、少食にする必要があります。
また、普段あまり身体を使わない人であっても、高齢者の場合には老化で衰えた身体を肉食で養生する必要があるかもしれませんから、必ずしも当てはまりません。また、年少者にも当てはまりません。
■吉相でもむやみに食べれば凶となる
食事が不規則な人は、心身もまた乱れて運気が安定しません。せっかくの良相でも、暴飲暴食していては福運を活かすことはできないのです。吉相でも食を慎まないなら、晩年は必ず凶となります。
一方で、悪相でも食を慎むことを継続できるなら、凶意は減じます。食事の量を減らして規則正しくすれば、心身が律せられ、運勢が整ってきます。たとえ悪相でも大きな悪事を避けられ、晩年には立場に応じた機会に恵まれます。
■開運につながる本当の陰徳とは?
運勢を良くするために陰徳を積むという考え方がありますが、慈善寄付や動物愛護では陰徳を積んだことにはなりません。本当の陰徳とは、「毎日の食事の量を半分にして、残りの半分を天にお返しすること」です。この行いは、自分以外の者に知らせる必要はなく、自分だけが知るものです。
自分が満腹になるまで食べたうえで、それとは別に用意した食事を神仏に献じるのでは意味がありません。自分の食べるはずだった食事を減らして、減らした分を神仏に献じることが大切なのです。仮に毎日2杯食べているなら、それを1杯に減らし、残った1杯を神仏に献じることに意味があるのです。
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(リンク)
(竹村誠一)
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