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2022年6月20日 (月)

「固定種」「F1種」のメリット・デメリット

「固定種」「F1種」のメリット・デメリット

野菜や花の種には大きく分けて「固定種」と「F1種」がありますが、昔からある固定種だから良い、人工的だからF1種は悪い、というイメージを持っている人が多いのではないでしょうか。

まずはどのような物なのかを知り、それぞれのメリットデメリットを考えましょう。


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「固定種」と「F1種」の違い
植物の種には、自家採取などによって代々植物の持つ性質や形といった形質が受け継がれた「固定種」、異なる優良な形質を持った親をかけ合わせて作る「F1種」という2つの種類がある。

固定種は、その品種が固定された地域の気候や風土に適応しているのが特徴で、全国各地で栽培されている「伝統品種」と呼ばれるものは固定種であることが多い。また、形状や収穫時期にばらつきがあり、スーパーで並んでいる野菜などと比べると、形や味などが多様性を有している、悪い言い方をすれば不ぞろいという特徴がある。

一方でF1種は、「雑種第一代」や「ハイブリッド」とも呼ばれる。これは植物において「優性と劣性(品種が優れているか劣っているかということではない)の品種を交配して採種した種には、必ず優性の形質を持った種ができる」という、メンデルが発見した「優劣の法則」を利用した技術だ。また、F1種から採種した種はさまざまな形質を持つものとなるため、実質的に自家採取することはできない。

昭和初期までは一般的であった固定種の野菜は、現在では一部の農家や家庭菜園などでしか見ることができない貴重な存在とも言える。私たちがスーパーなどでよく見る野菜のほとんどがF1種の野菜で、農家は種苗会社から毎年種を購入し野菜を育てているのが現状だ。


■「固定種」を育てるメリット・デメリット
では、「固定種」を選ぶメリット・デメリットを挙げてみよう。

【メリット】
(1)自家採種ができる
固定種は親と同じ形質を持った子(種)ができるという特徴があることから、自家採種した種を翌年撒いて、同じ品種の作物を作ることができる。これは農家にとって種を購入するためのコストが削減できるだけでなく、自ら作った作物から採った種で新たな作物を作るという、循環型農業を目指す者にとっても重要なメリットである。

ちなみに、「種苗法」の改正によって自家採取が禁止され、固定種が絶滅してしまうのでは? といった認識もあるようだが、種苗法で保護されるのは品種登録されたもので、品種の育成権のみである。固定種などのように古くから栽培されてきた品種は、品種登録の要件である「区別性」や「未譲渡性」に抵触するため、そもそも品種登録ができない。そのため、固定種に関しては、自家採取しその作物を販売することは一切禁止されることはない。

(2)珍しい品種を育てることができる
固定種は品種の多様性を有しているため、見た目や味のバリエーションが多い。スーパーなどで売られている野菜との差別化がしやすいため、付加価値を付けて売ることができる。


(3)環境適応能力が高い
固定種は代々その土地で生きていくために必要な遺伝情報を保有する特徴があるため、自家採種を続けていくうちに、その土地の気候や風土に適応していく。また、農薬や化学肥料などがない時代から栽培されてきた固定種は、環境を生かして生育する力があるため、有機農業にも適した種と言える。


【デメリット】
(1)収量や品質が安定しない
固定種は代々形質を受け継ぐが、遺伝的多様性という特徴も有しているため、同じ品種内でも生育や形状にバラつきがでることがあり、収量時期や品質も安定しているとは言えない。そのため、大量生産などの流通システムには適していないと言われている。



■F1種を育てるメリット・デメリット
続いて、多くの生産者が使っているであろう、F1種のメリット・デメリットを考えてみよう。

【メリット】
(1)発芽や生育がそろいやすい
F1種は発芽時期や生育期間がそろっているという特徴があり、収穫もいっせいに行えて、形などの見た目も均一化されている。そのため、大量生産が可能となり価格の安定にもつながる。また、出荷や梱包時の手間が省けるというメリットもある。

(2)病気に強い
F1種には、特定の病気に対して耐病性を持った品種などもあることから、その野菜で起こりやすい病気を防ぐことができる。

(3)一般受けしやすい野菜を作ることができる
苦みや香りなど元々はクセの強い野菜でも、F1種として品種改良をすることで、食べやすく一般受けする野菜を作ることができる。

(4)生育が旺盛
植物の交雑によって採種された種は、両親よりも優れた形質を持つ「ヘテロシス」という現象が起こることから、F1種は一般的に生育が旺盛で収穫量にもいい影響をもたらす。


【デメリット】
(1)毎年種を買わなくてはならない
デメリットというよりも、これはF1種固有の特徴だが、優劣の法則によって、F1種からできた種は同じ形質の種が採れるわけではないので、同じ品種の種が欲しければ種苗会社などから毎年種を購入しなくてはならない。コストと購入の手間などがかかる。

 

(松重臣)

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