ワクチン接種によって生産された抗体が、人体の正常な免疫機能を狂わせる
人体は、何重もの免疫機構を持っています。
まず、皮膚は人体最大の臓器であり、人体最大の免疫器官とも呼ばれています。体内からの水分蒸散や、体外からの異物の侵入を防ぐバリア機能を担っています。 脂腺・汗腺から分泌される皮脂や汗、そして皮膚常在菌による代謝物などが皮膚表面を弱酸性に保ち、病原菌の感染等を防いでいます。
また、表皮の最外層に存在する角層細胞が物理的な強度を作り出し、セラミドなどの細胞間脂質や表皮細胞を密着させる接着タンパク質が、体内外の水分の出入りを制御しています。これらのバリアを突破された場合に備え、免疫細胞が外界からの異物の侵入を見張るセンサーとして働き、侵入を感知すると免疫反応を起こし、これらを排除します。
さらに、鼻や口の中の粘膜が異物を捉え、鼻水などで体外へと排除する仕組みがあります。
それでも侵入してきた細菌やウイルスに対して、白血球や免疫グロブリン(抗体)が働きます。
つまり、抗体とは免疫機構の最後の砦ではありますが、あくまでも一部に過ぎないのです。そして、皮膚や粘膜などの免疫機構をすっ飛ばして、抗体だけを生産するワクチン接種は、何重もの防御機能が有機的に組み合わさって働く免疫機構を狂わせます。
しかし、厚生労働省ホームページ 新型コロナワクチンQ&A 「ワクチンと免疫の仕組み ー 新型コロナワクチン3回目はなぜ必要?」リンクでは、下記の様に「免疫」を定義しています。
(引用開始)
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免疫は体内に侵入した病原体を異物(自分以外のもの)として認識し排除することで、自分の身体を正常に保つという大切な働きのことです。免疫には「自然免疫」と「獲得免疫」があります。
「自然免疫」とは、病原体であるウイルスや細菌の一般的な特徴を捉えて生体が防御する仕組みであり、白血球の一部(好中球、マクロファージなど)が、体内に侵入した病原体を貪食します。「獲得免疫」とは、「自然免疫」より異物を効率よく排除する仕組みであり、抗体を使って病原体を排除する「B細胞」、B細胞が抗体を作るのを助ける「ヘルパーT細胞」、感染した細胞ごと病原体を排除する「キラーT細胞」などの細胞が関与しています(図1)。そして、B細胞やT細胞の一部が過去の感染を記憶した「記憶細胞」になると、同じ病原体が感染した際にたくさんの抗体やキラーT細胞を使って1回目よりも効率的に排除できるようになります。
つまり、ワクチン接種の目的は、これら記憶細胞を体に誘導することにあります。一般に免疫がついたと表現されるのは、記憶細胞が体の中にできたことを意味します。
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(引用以上)
時間の経過とともに、抗体濃度が低下するので、ワクチンの追加接種が必要だという論理なのですが、そもそも人体の「免疫」に対する認識が誤っているのではないでしょうか。
(大島健男)
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