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2022年6月 2日 (木)

研究者が解明 喫煙者を肺がんの発症から保護するメカニズム

表題はスプートニクの記事。リンク

「喫煙=肺がん」のイメージが定着して久しい。
しかし、喫煙者であっても肺がんにならない人がいるし、非喫煙者が肺がんになる場合もある。疫学的にその可能性が高いということだが、その疫学もサンプルの取り方で数値は変わる。結局のところ、分からない。

記事は、そんな疑問に答える興味深い内容。
喫煙者でかつ肺がんになっていない人の肺の細胞を調べたところ、DNAの損傷を修復するシステム=癌化を防ぐ酵素を獲得している、という。記事では「自然淘汰によって」となっているので、先天的に持っていたように読めるが、この記事だけからは詳しく分からない。
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米国アルベルト・アインシュタイン医学校の専門家らは、一定の喫煙者は、DNAの効果的な損傷修復システムを通じて肺がんを回避することができると考えている。学術誌『ネイチャー・ジェネティクス』に研究結果が発表された。

同校のサイモン・スピバク教授らは、研究に協力した33人の喫煙者から採取した肺細胞のサンプルの分析を行った。研究では、喫煙の習慣が肺細胞の変異を増強し、しかも、その発生率は1日あたりに消費されるタバコの数に直接影響されることが立証された。
また、研究結果では、24年以上に渡り1日1箱以上の喫煙を行ったボランティアは、他のボランティアと比較して突然変異が少ないことが示された。専門家によると、この逆説は自然淘汰によって説明することができるという。

喫煙者の延命を可能にしたのはまさに自然淘汰と言えるが、それは、彼らには、DNAのわずかな突然変異を修正したり、タバコの煙に含まれる発がん物質の中和を見事に行う細胞酵素が存在するためだという。

研究者らは、喫煙者の遺伝子をさらに分析し、このメカニズムがどのように働くのか、そしてそれを制御することが可能かどうか、研究を続けている。
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(匿名希望)

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