WHOファクトシート「電磁界と公衆衛生:携帯電話」の矛盾
生体エネルギーに電磁波のエネルギーが関係しているのは明らかであり、ならば、携帯の電磁波エネルギーがなんらかの影響を及ぼすのは明らか。にも拘わらず、携帯電話の電磁波による健康被害についてWHO傘下の研究機関では、「発がん性あり」と言っているのに、WHOでは影響無しとの矛盾が生じている。都合の悪いことは隠蔽する。それが特権階級の常套手段。
以下、字幕大王様(リンク)より引用、抜粋。
Electromagnetic fields and public health: mobile phones(リンク)
「病気の真の原因」で、このWHOのファクトシートがやり玉にあげられてますが、大笑いしたので見てやってください。赤字部分だけ読めばOK。それ以外読むとこないので。
つまり、WHO傘下のIARCは、「ケータイ電波は発がん性の可能性ありで、グループ2Bの発がん性物質だ」と言ってるのに、WHOは「ケータイ電波の影響は加熱だけ、表層だけで脳にはいかない」と言うのです。しかも、2016年までに「正式なリスク評価をする」としているのに、発表されたのかされてないのか、とにかくこのファクトシートには反映してません。
※2014年10月8日との日付ですが、それ以降更新されていません。
以下、原文和訳の重要(赤文字)部分のみ引用
■重要な事実
•携帯電話の発生する電磁波は、国際がん研究機関(訳注:IARC)により、ヒトに対して発がん性の可能性があると分類されている(原文:The electromagnetic fields produced by mobile phones are classified by the International Agency for Research on Cancer as possibly carcinogenic to humans)
•携帯電話使用による長期的な影響の可能性をより完全に評価するための研究が進行中である。
•WHOは、2016年までに、高周波磁場への曝露による健康への影響について研究されたすべてについて、正式なリスク評価を実施する予定である(訳注:このファクトシートは、2014年のまま更新されていない)。
(中略)
■健康への影響はないか?
携帯電話が潜在的な健康リスクをもたらすかどうかを評価するために、過去20年間に多くの研究が行われた。現在までのところ、携帯電話の使用が原因となる健康への悪影響は立証されていない(原文:A large number of studies have been performed over the last two decades to assess whether mobile phones pose a potential health risk. To date, no adverse health effects have been established as being caused by mobile phone use.)
■短期的な影響
組織加熱は、高周波エネルギーと人体との相互作用の主要メカニズムである。携帯電話で使用されている周波数では、エネルギーのほとんどが皮膚やその他の表層組織に吸収されるため、脳やその他の臓器の温度上昇はごくわずかだ(原文:Tissue heating is the principal mechanism of interaction between radiofrequency energy and the human body. At the frequencies used by mobile phones, most of the energy is absorbed by the skin and other superficial tissues, resulting in negligible temperature rise in the brain or any other organs of the body)
多くの研究が、ボランティアの脳の電気活動、認知機能、睡眠、心拍数、血圧に対する高周波磁場の影響を調査している。現在までのところ、組織の加熱を引き起こすレベル以下の高周波磁場への曝露による健康への悪影響について、一貫した証拠を示唆する研究はない。さらに、電磁界への曝露と自己申告の症状、すなわち「電磁波過敏症」との因果関係を裏付ける研究結果は得られていない。
■長期的影響
(中略)
IARCは、おおよそこれらのデータに基づき、高周波電磁界をヒトに対して発がん性の可能性がある(グループ2B)と分類した。この分類は、因果関係が信頼できると考えられるが、偶然、偏り、交絡が妥当な信頼度で除外できない場合に使用されるものである(原文:Based largely on these data, IARC has classified radiofrequency electromagnetic fields as possibly carcinogenic to humans (Group 2B), a category used when a causal association is considered credible, but when chance, bias or confounding cannot be ruled out with reasonable confidence)
~後略~
(紺碧空)
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