赤ちゃんは外の環境のなかでさまざまな菌との闘いの中で免疫力を身に着けている。
最近、とある新聞の記事に目が行きました。
それは…「粉ミルク飲んで免疫アップ」というもの。
ん?粉ミルクよりも母乳の方が免疫力が上がりそうなのに…
そこで、母乳と粉ミルクについて、詳しく調べてみることに!
…以下リンクより…
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◆母乳には免疫物質が豊富に含まれている
母乳は、乳房のなかの毛細血管に取り込まれた血液から作られています。お腹の中にいた赤ちゃんは無菌状態ですが、生後間もない赤ちゃんは、ウイルスや細菌に対しては免疫力が未発達な状態です。
(略)
◆初乳は免疫物質の宝庫
母乳の構成成分には、脂肪、炭水化物、タンパク質、ビタミン、ミネラルがあり、赤ちゃんの成長に必要な栄養素が全て含まれています。
初乳(出産後3日頃まで分泌される)は、タンパク質の濃度が高く、免疫グロブリンやラクトフェリンなどの感染防御因子を豊富に含んでいます。免疫グロブリンであるIgAは特に初乳に多く含まれており、さまざまな種類のウイルスや病原体に反応する守備力が高い抗体です。
天然ワクチンともいわれるこれらの成分は、目や鼻、喉、消化管などの粘膜組織から、病原体が侵入するのを防ぎ、赤ちゃんを守ってくれます。
ほかにも、母乳には多価不飽和脂肪酸が豊富で、これらには抗炎症作用や神経を成熟させる働きがあります。また、母乳の主成分であるオリゴ糖とともに善玉の腸内細菌を増殖させます。
実際に、母乳栄養では、感染のリスク、肥満、2型糖尿病の発症を低下させることが示されています。また、人工乳が高タンバク質で、インスリン分泌を促進して将来の肥満やメタボリックシンドロームを起こしやすくなるのに対して、母乳は低タンパク質となっています。
母乳には、赤ちゃんだけでなく母親にもメリットがあります。赤ちゃんが生まれると、オキシトシンというホルモンが分泌されるように。オキシトシンの分泌は、母親の子宮が収縮し、悪露を促す働きがあるため、母体が早く回復しやすいといわれています。
オキトシンは、母乳を噴出させる働きがあるため、赤ちゃんがおっぱいを吸う刺激によって分泌量が増えます。母乳育児を希望する場合は、産後すぐから、頻回授乳を意識するとよいでしょう。
(略)
◆ミルクでは免疫力は低下するのか
一方で、ミルクには母乳のような免疫物質は含まれていませんが、粉ミルクには母乳を参考にした栄養素が多く含まれています。安全な水と容器の用意を徹底し、衛生面に問題がなければ、ミルクを与えても、赤ちゃんの成長面に問題はありません。
ですが、出産後から3日間分泌される初乳は、ほんの少しでも赤ちゃんに与えられると効果があるといわれているため、可能能な限りは与えられるとよいと考えられています。
母親が出産後に病気のために母乳を与えられない場合でも赤ちゃんは、母親の胎内にいるときに胎盤を通して母親から免疫物質を受け取っています。
(略)
◆免疫は赤ちゃん自身が身につけていくもの
免疫は、母親から赤ちゃんに与え続けるものではなく、赤ちゃん自身が身につけるもの。
母親を通じて赤ちゃんに与えられる免疫以外にも、体内に特定の病気に対する抗体を生じさせるワクチン接種で免疫をつけるという方法もあります。
(略)
赤ちゃんは、外の環境のなかでさまざまな菌に感染しながら、風邪をひくなどを繰り返し、免疫を身につけていきます。
(後略)
…以上引用おわり…
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赤ちゃんは、時には母乳やミルクの力も足りながら、自分自身で様々な菌と闘い免疫力を得ているんですね!
だからあえて免疫力をあえて与えなくても、菌との闘いを重ねていく方が免疫力も上がっていきそう!!
(匿名希望)
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