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2022年10月 6日 (木)

意外な盲点「根拠ある健康情報」も実は疑うべき訳

情報に溢れている現代。
全てを鵜呑みにする人は減ってはきたと思いますが、根拠のようなものが書かれていれば、それは正しいと思ってしまう人はまだまだいます。

本当に論理が整合しているのか、事実情報なのか、自ら探索・追求し、整合させていく必要があります。

* * * * *

~リンクより~

世の中にあふれかえっている健康情報

「血管に良い食べ物は○○」「血圧の高い人は○○を避けよう」「血糖値を下げるには、○○を食べましょう」など、健康にまつわる情報は世の中にあふれかえっています。一般の人にとっては、どの情報も同じウエイトで入ってきてしまうので、いったいどれが自分にとって必要な情報なのかわからず、振り回されてしまいがちです。

自分の体に合った食べものを選択するには、こうした世の中にあふれかえった情報のなかから「正しいもの」を選ぶ術を身につけることも欠かせません。

例えば「お茶が血管の病気を予防する」という情報を聞いたとしましょう。「へえ」と思う前に、まずは「エビデンス(科学的根拠)があるかどうか」を気にしてほしいのですが、そもそもどういう情報であれば、エビデンスのある情報といえるのでしょうか。

次のような情報があったとします。どう感じますか。

「お茶にはカテキンが豊富に含まれていて、カテキンには抗酸化作用があるので血管の老化を防いでくれます」

こう聞くと、「なるほど」と思うのではないでしょうか。確かに、お茶にカテキンが含まれていること、カテキンには活性酸素を抑える抗酸化作用があること、そして活性酸素が増えると血管が傷つくことは事実です。

でも、「だから、お茶は血管の病気を予防する」といえるのかというと、そこには理論の飛躍があります。お茶を飲んでその成分が体内に吸収されるときにカテキンがどうなるのかといったことはわからないからです。

わかりやすい例では、「ヒアルロン酸を塗ったら肌がきれいになる」といった情報を、女性の方なら一度は耳にしたことがあると思います。これも、理論の飛躍です。

ヒアルロン酸が保水性に優れていること、加齢とともに肌の水分量が減りやすいこと、適度な水分量を保っている肌が見た目にも健康的であることは確かですが、では、ヒアルロン酸を肌に塗ったら皮膚組織の水分量が増えるのかといったら、少し語弊があるように思われます。なぜなら、皮膚は吸収する臓器ではないから。ヒアルロン酸をたっぷり肌に塗ったところで、細胞内に取り込まれるわけではないのです。

~中略~

専門家の意見や考えもエビデンスレベルは最低

少し専門的になりますが、エビデンスレベルとは、推奨されていることがどの程度信頼できる科学的根拠に基づいているのかを示す指標のことで、6つの段階があります。

このうち、専門家の意見や考えは、その人がどんなに有名な大学の教授や専門医であったとしても、エビデンスレベルは「6」。一番低いのです。

テレビや雑誌でのコメントのほか、「○○教授監修」といった商品もよくあります。一般の方は「専門家の先生が監修しているなら、いいんだろう」と思うかもしれませんが、それだけでは科学的な裏づけがあるかどうかまではわかりません。

科学的な裏づけがある場合もあれば、企業からお金をもらって監修を行っているわけですから、「リスクのあるものではないし、理論的にはよさそう」というだけで「よい」といっているのかもしれません。

* * * * *
(井上樹里)

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