« 運動後30分~3時間の脳は “超集中状態”! 1日たった4分で集中力を高める方法 | トップページ | 書籍紹介『老眼は自分で治せる!』 ~「目の酸素と血流不足」が根本原因 »

2022年11月17日 (木)

コミュニケーションは発信と受信・「共に」の姿勢があればこそ

受発信は共にの姿勢があることで、同期が始まり一体化に向けて動き始める。

大阪神戸の心理セラピー・カウンセリング Pradoより引用
リンク

***
■コミュニケーションは「口達者」かではなく、発信と受信
弊社の心理セラピーでは、多くのクライアント様がコミュニケーションの悩みをお持ちです。
その際、「自分は他の人のように上手に話せない、『口達者』ではないからコミュニケーション能力が低い」と思っておられることがあります。
ご自分に対し、このように思ってしまうとコミュニケーションそのものが辛いものになってしまいます。そしてコミュニケーションをできるだけ避けたい⇒ますます苦手になるという悪循環に陥りかねません。
コミュニケーション能力は、「口達者」かどうかは関係ありません。
コミュニケーションとは発信と受信です。
女子高生同士のおしゃべりが、えてして「発信しっぱなし、自分が言いたいことだけ話して誰も受け止めていない」になってしまい、そうするとどんなに「口達者に」話していても、それはコミュニケーションとは言いません。コミュ二ケーションとは、発信者と受信者双方のキャッチボールになってこそです。

■卓越した受信力・コミュニケーションの達人の条件
コミュニケーションにおいて、より大切なのは発信よりも受信です。
発信したとしても、相手が受信できたかどうかを、それこそ受信できていなければ、ただの「言いっぱなし」になり、コミュニケーションにはなりません。コミュニケーションの達人は、受信の力が非常に長けているのです。

■受信とは非言語からの発信をより敏感にキャッチしているか
では、受信とは何をすることでしょうか・・・?
私たちは言葉を使ってコミュニケーションを取りますが、言葉以外の非言語、即ち表情、身振り手振り、姿勢、声のトーンや大きさ等による部分もかなり大きいです。

実際の場面では、もっと微妙な表現になるでしょう。笑顔は作っていても何か堅い雰囲気だったり、「早くその場を立ち去りたい、話を切り上げたい」態度がにじみ出ていたり、或いはどこか上の空だったり。
人間の言葉は、常に本音を表現しているとは限りません。話している方も意識できていない嘘をつく(「お母さんなんかどっか行っちゃえ!」)こともしばしばあります。
しかし多くの場合、非言語からのメッセージは無意識からのもの、つまり本音を表現しています(もっとも「コミュニケーション=相手を操作し、利用すること」と考えている人は何重にも天使の仮面を被り、「何をどう言えば相手の関心を引けるか、好意と信頼を得て、事を自分に有利に運べるか」を考え抜いているので、この限りではありません)。
優れたコミュニケーターは、この言語と非言語から発信されるメッセージの微妙なずれを敏感にキャッチしています。
受信とは言語と非言語からのメッセージの両方を、瞬時にキャッチすること、そして特に非言語からのメッセージを見逃さないことなのです。

■自分の反応の受信力・より良い判断と選択のために
相手からのメッセージは、言語と非言語の間にずれはあるもの、という前提に立ちつつ、自分が発信者になる場合はそのずれをできるだけ少なくすること、その上で場合によっては、「相手のため、もしくは自分と相手の双方のために、本音を抑えて違うことを敢えて言う」のが成熟したコミュニケーターのあり方でしょう。

大人のコミュニケーションとは、自分の本音をまず自分がわかること、わかっていること、その上でどう伝えるか或いは伝えないかの連続です。他に誰も代わってそれをやってくれる人はいません。
そのためにも、自分の無意識が発している、自分の内側の反応の受信力を高める習慣が必須になります。自分に正直になるとは、わがまま放題をすることではありません。この自分の内側の反応の受信力を高めることなのです。
そしてそれには、「不快な反応はOKだ」が十分に腑に落ちている必要があります。

また、私たちが生きやすくなるためには、より良い判断と選択を、自分の責任において瞬時にできる必要があります。私たちの人生は、大小取り混ぜた無数の判断と選択の連続です。
そして判断とは、理屈や根拠で下しているかのようですが、まずは好き嫌い、快か不快かの瞬時の感覚でざっくりと分けた上で、後から「~だから」と理由をくっつけています。
ですので「これは自分にとってしっくりくる。いいなと思う」「みんなはこれがいい、この人がいいと言うけれど、私はそう思わない。何か違和感がある」といった瞬時に湧き上がる感覚を、磨き上げる習慣が非常に大切です。判断と選択は、ゆっくり時間をかけていいこともありますが、ほとんどの場合は「待ったなし」だからです。
この感覚を磨いておかないと、「誰かに決めてもらって自分は後からついていきたい」になってしまい、悪い人の思うつぼにはまってしまいます。

■コミュニケーションは「共に」の姿勢があればこそ
コミュニケーションcommunicationのcomは「共に」という意味です。立場の上下はあったとしても、コミュニケーションの発信と受信は双方向であり、「共に」の姿勢があればこそです。上述した落語やバレーボールやテニスは双方向、どちらが上か下かはありません。
人を自分の思い通りに操作したいのはマニピュレーターmanipulator、人を煽るのはアジテーターagitatorです。「共に」のコミュニケーターではありません。つまり支配欲が動機になってるのは、会話ではあってもコミュニケーションではないのです。
優れたコミュニケーターになるには、スキルを高めることも大切ですが、それ以上に、支配とその裏返しの依存から脱却した、自分も他人も共に大切にする姿勢の結果でもあるのです。

***

 

(長曾我部幸隆)

« 運動後30分~3時間の脳は “超集中状態”! 1日たった4分で集中力を高める方法 | トップページ | 書籍紹介『老眼は自分で治せる!』 ~「目の酸素と血流不足」が根本原因 »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 運動後30分~3時間の脳は “超集中状態”! 1日たった4分で集中力を高める方法 | トップページ | 書籍紹介『老眼は自分で治せる!』 ~「目の酸素と血流不足」が根本原因 »

人気ランキング

  • にほんブログ村 ライフスタイルブログ ライフスタイル情報へ お勧めサイトランキングへ
2023年2月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28        

カウンター

最近のトラックバック

無料ブログはココログ