ステンレスが錆びる?その原因はなんだろうか?
錆びないと思っていたステンレスが、錆びてしまって驚いた経験はないですか?錆を早く落としてきれいにしたい、という方も少なくないことでしょう。ではなぜ錆びないと思っていたステンレスが、錆びてしまうのでしょうか。錆びる原因を押さえてみたい。
以下、リンク
より引用転載。
***
●ステンレスが錆びることは珍しくない
ステンレスは錆びにくいと思っていたのに、錆が出てしまって不愉快な思いをしている方も少なくないかも知れません。しかし、ステンレスが錆びることは、決して珍しい事ではありません。
ステンレスとは、鉄にクロムやニッケルを含有量10.5パーセント以上混ぜたもので、ステンレスにもいくつか種類がありますが、強度が強くて錆びにくいのが特徴です。含有量10.5パーセントにすることで空気中の酸素と触れたときに、表面に薄い酸化被膜ができ錆びにくくなります。
しかし、元が錆びやすい鉄やクロム、ニッケルの合金鋼なので何らかの原因で表面の酸化被膜が機能しなくなり、ステンレスは錆びてしまいます。では、ステンレスが錆びる原因には、どのようなものがあるのでしょうか。
●大半の原因はもらい錆?水回りの赤錆にも注意!
ステンレス自体から錆がでることは少なく、ステンレスが錆る大半の原因は、もらい錆です。もらい錆とは、ステンレス以外のものから錆をもらってしまうことです。
もらい錆は不自然な錆び方をしますが、鉄製の物(フライパンや調味料入れの缶など)を、ステンレスの上に長期間放置していた場合などによく見られる錆です。他の金属が錆をおこしてしまい、その錆がステンレスに移ってしまうというのが、ステンレスが錆びる大半の原因になります。
また、台所などの水回りでは、赤錆がでることもあります。赤錆とは、水道水に含まれる微量の鉄分が反応してでる赤い錆のことです。赤錆は金属を腐食させるため、赤錆が出た場合には早めの対応が必要です。
●塩素系のものが原因
海岸の近くは、塩害によって鉄製の物は、錆がでやすいというのはご存知ですか。じつは、ステンレスも、同じように海岸近くだと塩害によって錆びやすくなります。これは、塩素イオンが表面の酸化被膜を壊してしまうことが原因です。
では、海岸から遠い場合はどうでしょうか。海岸近くでなくても、塩素系の漂白剤を使用した場合、やはり酸化被膜を壊す原因となります。酸化被膜は、ステンレスに含まれるクロム量によって時間は異なりますが、自然に再生する機能があります。
しかし、再生する前に錆が金属の中のほうに浸透していくと、錆は広がっていくばかりです。そのため、食器洗いや掃除で塩素系の漂白剤を使用した場合には、できるだけ早く洗い流す必要があります。
●程度が軽い錆や赤錆の落とし方
ステンレスの錆を落としてきれいにするためには、どのような方法があるのでしょうか。初期の貰い錆や程度が軽い錆の場合、市販の中性洗剤や石鹸水できれいにすることができます。中性洗剤や石鹸水をスポンジや布にしみこませて、少しずつ錆を擦って落としましょう。
錆が落ちたら水で洗い流して、乾いた布で拭き取るという作業をこまめに繰り返すのがポイントです。中性洗剤や石鹸水は、肌にやさしくステンレスを傷つけにくいので、錆の程度がわからない場合でも、まずはこの方法で錆を落とすことをおすすめします。
赤錆を落とす場合、ステンレス専用の洗剤を使って赤錆を落としましょう。ステンレスタワシに洗剤をつけて錆を擦っていき、中性洗剤と同じ様に錆が落ちたら水で洗い流して、乾いた布で拭き取るという作業の繰り返しです。
●程度がひどい錆の落とし方
中性洗剤や石鹸水を使っても錆が落ちなかった場合は、重曹やクレンザーにお酢を混ぜて使用する方法がおすすめです。お酢の代わりに、レモン汁を混ぜても大丈夫です。
お酢やレモン汁は酸が強いため、あまり入れすぎるとステンレスを傷めてしまう原因になります。少しずつ混ぜて錆の落ち具合を見ながら、落ちなければ足すという作業を繰り返して、量を調整していくのがポイントです。スポンジや布にしみこませて、中性洗剤や石鹸水を使う時と同じ様に、作業を繰り返します。
また、クレンザーには研磨剤が入っていますが、できるだけ研磨剤の含有率が低いものを使うことをおすすめします。含有率が低いと、擦ってもステンレスの表面が傷つきにくくなるからです
***
(日出・真田十勇士)
« 日本、そしてアメリカで急増する性感染症(地球の記録より) | トップページ | 「リアルのマラソン大会ができない!」 ⇒オンライン大会が新たなビジネスチャンスに »
« 日本、そしてアメリカで急増する性感染症(地球の記録より) | トップページ | 「リアルのマラソン大会ができない!」 ⇒オンライン大会が新たなビジネスチャンスに »
コメント